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Windows 11 25H2 アップデートで変わったことと注意点【初心者向けまとめ】

はじめに

2025年10月、Windows 11 の大型アップデート「25H2」が公開されました。
今回の更新では、AI機能の進化やセキュリティの強化、設定画面の見直しなど、使い勝手がさらに向上しています。

この記事では、Microsoft公式情報をもとに、一般ユーザーが知っておくべき25H2のポイントや注意点をわかりやすく紹介します。
(参考:Windows 11 バージョン 25H2 の新機能 – Microsoft公式サイト


25H2とは?更新の概要

25H2は、Windows 11 の「機能更新プログラム」にあたります。
前回の24H2で追加された修正・機能をすべて含みつつ、新しい機能がいくつも追加されています。

すでに24H2を使っているPCでは、「有効化パッケージ」と呼ばれる小規模な更新で25H2に切り替わる場合があり、数分で終わることもあります。

Microsoftによると、25H2は今後2〜3年間サポートされる安定版として位置づけられています。


主な新機能と改善点

セキュリティと安定性の強化

  • Windows Hello(顔認証)やBitLocker(暗号化)の保護が強化
  • 起動・スリープ復帰の安定化
  • パスキー対応の改善で、ログイン操作がよりスムーズに

内部的な変更が中心ですが、全体の安全性と信頼性が向上しています。


設定アプリの改善

設定アプリのレイアウトが整理され、「設定ホーム」ではBluetooth機器、バッテリー、アカウントなどがカード形式で表示されるようになりました。
企業や学校などで使う管理デバイスでは、エンタープライズ向け設定カードも追加されています。


エクスプローラーと検索機能の進化

  • 画像編集や文書要約などのAI機能「AIアクション」を追加
  • 検索がより賢くなり、近い意味のキーワードでも結果を表示
  • アーカイブ(zipや7zなど)の展開速度向上
  • 前回開いていたタブやフォルダーの自動復元

特にエクスプローラーの改良は、日常的に使うユーザーほど効果を実感できるポイントです。


タスクマネージャーの改良

  • CPU速度の単位を「MHz」から「MT/秒」に変更
  • スクロール操作やキーボード操作の反応が改善
  • アクセシビリティ(読み上げや拡大表示)を強化

Copilot+ PC専用のAI機能(対応PCのみ)

AIチップ(NPU)を搭載した「Copilot+ PC」では、次のようなAI機能が利用できます。

  • 「クリックして実行」:画面上の内容を認識して操作を提案
  • 「リコール(Recall)」:過去の画面を自然言語で検索(プレビュー)
  • 「ペイントのコクリエーター」:AIが描画を支援
  • 「Auto Super Resolution」:ゲーム映像を高画質化
  • 「Windows Studio Effects」:照明やノイズを自動補正

これらは対応機種限定ですが、今後のWindows体験を変える要素として注目です。


削除・変更された機能

  • PowerShell 2.0 は削除(最新PowerShellに統一)
  • WMIC(Windows Management Instrumentation)は非推奨に
     ※必要に応じて再インストール可能ですが、今後完全廃止予定

アップデート前に確認しておくこと

  • 重要なデータはバックアップを取る
  • ノートPCは電源ケーブルをつないだ状態で実行
  • 更新中は電源を切らない
  • 更新後、「設定 → システム → バージョン情報」で「25H2」と表示されるか確認

不具合や注意点について

25H2リリース直後の現在、一部の環境では軽微な不具合が報告されています。
特定のドライバーや古いアプリとの相性によって、エラーや動作の遅延が起きる場合もあります。

そのため、25H2に更新したあとも定期的にWindows Updateを開き、追加の修正プログラムを適用してください。
Microsoftは配信後も継続的に安定化パッチを公開しています。

例:月例の「セキュリティ更新プログラム」や「累積更新プログラム」を忘れずに実行することで、不具合や脆弱性を防ぐことができます。


更新するメリットとしないリスク

25H2ではセキュリティ修正が多く含まれており、更新を行わないままだとウイルス感染や脆弱性のリスクが高まります。
また、今後リリースされるアプリや機能が25H2以降を前提に動作するケースも増えるため、できるだけ早めの更新がおすすめです。


筆者の環境でのアップデート体験

一般的なノートパソコン(Core i5・SSD搭載)では、ダウンロードから再起動まで約20分で完了しました。
更新後は動作が軽く、エクスプローラーの表示切り替えがスムーズになった印象です。


まとめ

Windows 11 25H2は、AI機能や安定性の強化を中心とした改良アップデートです。
リリース直後のため多少の不具合はありますが、Microsoftが順次修正を行っているため、こまめなWindows Updateの確認をおすすめします。

更新前のバックアップと電源確保を忘れずに、安心してアップデートを進めましょう。


出典

この記事は、Microsoft公式ドキュメント
Windows 11 バージョン 25H2 の新機能
の情報をもとに、一般ユーザー向けに要約・再構成しています。


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